2011-01-03

柿くへば鐘がなるなり法隆寺

あけましておめでとうございます。

昨年末、息子と二人で京都と奈良へ旅をしました。
法隆寺は別名、斑鳩寺(いかるがてら)と言い、一般的には飛鳥時代、
聖徳太子が建てたと言われています。
金剛力士がものすごい迫力でお出迎えです。これで邪気は吹っ飛びそう。



             金剛力士立像・吽形(奈良時代)


              金剛力士立像・阿形(奈良時代)

あれが法隆寺金堂だ〜

金堂(礼拝石の前で写生をしはじめた息子)


五重塔 (釈尊の遺骨を奉安するためのものだそうです)


飛鳥607年というと、1400年も前に建てられた木造建築。。よくぞご無事でした。
正午に鐘の音が響いて、有名な正岡子規の歌を思い出しました。


その後、唐招提寺へ向かいました。
「すみ鬼にげた」(福音館書店刊)という絵童話があり、(昨年の6年生の課題図書です)その本を読んでいたので、唐招提寺の鬼を確かめに?・・いきました。絵もお話も素晴らしい本だったので、「すみ鬼」に興味津々でした。
金堂中央に盧舎那仏坐像、薬師如来立像、左に千手観音立像が静かに安置されていました。
それぞれの仏像の前にお鏡餅のお供えがあり、餅の上に干し柿が10個並んで 
○○-○○○○○○-○○ その上に蜜柑がありました。
側にいたおじさんが息子に、「良い事教えてあげようか。干し柿を見てご覧。
外側は2個離れていて、中に6個あるでしょう?外はにこにこ仲睦まじく、て言うんだよ。」息子は驚いた顔でにっこりおじさんを見上げていました。嬉しい出来事でした。


唐招提寺 金堂 奈良時代

あ、いた〜!屋根と屋根を支える梁の下にいました。一周して四体あるうち、この鬼だけがとぼけたような、にやけたお顔をしています。皆背中を丸めてしっかりと屋根を支えていました。すごく重そう。

実はこの鬼だけが江戸時代に造られたそうで、他の3体の鬼は奈良時代のものだそうです。礼堂で教えてくれました。
もっとズームで撮れたら良いのですけれど、双眼鏡では見れました。
金堂の鴟尾も奈良時代のものと、約300年後?鎌倉時代のものが安置されています。
今屋根についているのは平成に造られたものです。

日本で一番古い校倉 経蔵

京都駅に到着して、最初に行ったのは平等院、十円玉の表です。写真下手です。


学生以来の平等院、鳳凰堂は初めて。別料金300円で入りました。
金に輝く堂々とした阿弥陀如来像と雲中供養菩薩像が26体(計56体)。
中はスケッチも写真も禁止。平安時代、仏師定頼が造ったとされる、
唯一残る仏像だそうです。
極楽浄土の宮殿をイメージして造られた豪華な浄土教美術が集約されていました。
池の外から見るとこんな風にお顔が見れます。
池の向こうから、息子の双眼鏡をカメラにくっつけて撮りました。



雲中供養菩薩 南26号 葉書より


雲中供養菩薩 南2号

52体、雲に乗りさまざまな楽器を手に持ち、奏でる姿にとても癒されました。
鳳凰堂の阿弥陀如来像の周りをぐるりと囲んで飛んでいます。
鳳翔館に移動した26体は、じっくり眺める事ができました。
時を超えて残っている事が奇跡のようです。
長々と読んでくれてありがとうございました。
続きはまた。

良い一年になりますように。今年もよろしくお願いします☆







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